「ラカンと現代社会」研究会 1月活動報告
文責:客本敦成(社会学系・比較文明学)
活動日:1月17、24日
1月の研究会では、ラカンのセミネール『精神分析の四基本概念』の第Ⅵ講を読み進め、第2節を読み終えました。「反復」から「眼差し」への話題の転換の過程と、ラカンによるモーリス・メルロー=ポンティへの批判的言及を議論しました。
2月も引き続き『精神分析の四基本概念』を読み進めます。

「ラカンと現代社会」研究会 1月活動報告
文責:客本敦成(社会学系・比較文明学)
活動日:1月17、24日
1月の研究会では、ラカンのセミネール『精神分析の四基本概念』の第Ⅵ講を読み進め、第2節を読み終えました。「反復」から「眼差し」への話題の転換の過程と、ラカンによるモーリス・メルロー=ポンティへの批判的言及を議論しました。
2月も引き続き『精神分析の四基本概念』を読み進めます。
対話番組「Radio PiXOL テツガクシャの御用聞き」2024年1月活動報告
2024年1月11日(木)、Youtubeにて2023年度第9回(全体では第17回)放送を
実施しました。本番組のメインパーソナリティーである「のじにぃ」(野尻英一先
生)と「ともちゃん」の二人に加えて、ゲストとして、フリーランスの翻訳者として
ご活躍されていた「きそべ」さんにご出演いただきました。
きそべさんのお話しから、哲学書をよむ、哲学をするということが、ただ単に知識
を得るということではなく、人生を振り返ることでもあるということを考えさせられ
たように思います。
以下は、出演者のみなさまからいただいたご感想です。
【1月ゲスト・きそべ】
今までこういう形で自分のテツガクとの関わりを振り返ることはなかったので、自分
でも思いがけない気づきや発見もあり、とても貴重な経験になりました。これを励み
にまた勉強を続けていきたいと思います。拙い話を聴いてくださってほんとうにあり
がとうございました。
【のじにぃ】
ハイデガー『存在と時間』との接触で、生きる意味とは何か考えることができたとい
うきそべさんの語り、深く沁み込みました。目標を持たない、という言葉にもハッと
させられました。じぶんはまだまだその境地に到達していない。が、目標を持たなく
なるという目標ができました。感謝です。
本年度の放送は今回で終わりです。ご視聴くださったみなさま、ありがとうございま
した。
報告:眞田航(哲学と質的研究)
対話番組「Radio PiXOL テツガクシャの御用聞き」2023年12月活動報告
2023年12月7日(木)、Youtubeにて2023年度第8回(全体では第16回)放送を
実施しました。本番組のメインパーソナリティーである「のじにぃ」(野尻英一先
生)と「ともちゃん」の二人に加えて、ゲストとして、リタイア後に積読状態だった
本をじっくり読まれている「いっこう」さんにご出演いただきました。
数十年間にわたってコツコツと読書ノートをまとめられているというお話が印象的
でした。一般の方々から研究者まで、哲学書を読むすべての読書家にとって、見習う
べき姿勢を示していただけたように思います。
以下は、出演者のみなさまからいただいたご感想です。
【2023年12月ゲスト・いっこう】
事前に哲学の学び・読書生活に関し大学・社会人時代についてターニングポイントを
整理しました。当日は的確な質問と示唆的なコメントによって自分の経験・思いを率
直に話すことができました。これまでの学び・読書生活の棚卸ができ貴重な機会でし
た。感謝です。
【のじにぃ】数十年にわたって記録し続けた読書ノート。ごく簡単なものでも痕跡を
残すことが大事とのお話でした。これはあらゆることに通じるかも知れません。一日
一字を記さば一年にして三百六十字を得、という吉田松陰の言葉がありますが、本当
に実行した人を見た思いがしました。感動です。
報告:眞田航(哲学と質的研究)
人類学基礎勉強会 12月活動報告
文責:松木貴弥(共生学系・共生の人間学)
活動日:12月6日、13日
引き続き、クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』(1962)の読書会を行いました。第一章「具体の科学」の終盤部においてレヴィ=ストロースが分類している美術(「西洋の造形美術」・「いわゆる未開美術ないし原始美術」・「応用美術(工芸)」)やその創作の過程について、具体例を用いつつ参加者間で議論し、内容の理解を深めました。
20日は都合により活動を行わなかったため、「具体の科学」が数ページ残っています。1月は、「具体の科学」を読み終えたのち、人類学の基礎知識を学ぶテクストを読み進めつつ、哲学の文脈において人類学がどのように受容されてきたのかについても検討していきます。