大阪大学
大阪大学大学院人間科学研究科 附属 未来共創センター
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公認プロジェクト「プレゼン大会」 報告書

報告者:さぽちむ ふうか

【当日の様子】

・日時:2022年10月22日(土)13:30~16:30

・場所:グローバルビレッジ津雲台 コミュニティラボ

・参加者:6人(小学生4人、中学生2人)

・学生側の参加者:3人

・主催:「さぽちむ」(報告者が代表を務める学生チーム)

  今回のイベントでは、小中高生をターゲットに、アイデア構成・プレゼンテーションを体験してもらった。実際に参加してくれたのは、事前申し込みに小学生2人、中学生2人、当日飛び入り参加で小学生2人の6人に対し、運営側の大学生は「さぽちむ」メンバーの3人という小規模開催だった。さらに、小学生チームと中学生チームに分け、メンターとして大学生が1人ずつ(もう一人は基本的に俯瞰、足りない部分を補助)という形で、それぞれの子どもたちのレベル感やテンションに合わせて実施することができた。イベント自体の流れとしては、今回のイベントの説明、アイデアのブレスト、グループ分けと自己紹介、自分たちのチームにとって最も魅力的なアイデアの選択、アイデアのブラッシュアップ、プレゼンテーションの資料作成、プレゼンテーションの練習、発表、クロージングという流れで、休憩をこまめに取りながら進めた。

 プレゼンテーションのテーマは、11月に控えたグローバルビレッジ全体でのお祭りの出し物をするなら、何がいいか?というテーマで、実際に出てきたアイデアをもとに、私達「さぽちむ」が現実的に実行可能な案へとブラッシュアップし、出店予定である。大学生の私たちからは想像もつかないようなアイデアがたくさん飛び出し、感心させられるばかりだった。子どもたちの自由な発想と、ワクワクした表情が非常に印象的な一日だった。

【感想・次回への意気込み】

 

 上述にもあるが、子どもたちに楽しんでもらうには、やはり当事者である子どもたちからアイデアをもらうに限ると感じた。大学生の私達では考え付かない、けれども私達もワクワクさせてくれる、そんなアイデアが次々に出てくるのには驚かされる。今回のお祭りに反映されなかったアイデアでも、実行できそうであれば今後のイベントの参考にしたい。子どもたち自身も、最初は緊張の面持ちだったが、自己紹介ですっかりアイスブレイクが完了し、とても楽しそうに、積極的に取り組んでくれていた。これは、小規模開催だったからこそできた、密なコミュニケーションとその場での臨機応変な対応が産んだと思う。

 今後も、フリードリンクなどの中規模イベントと、今回のようなターゲットを絞った小規模イベントを織り交ぜることで、接点を広く持ちながら、それぞれの属性に応じたニーズをも発掘することを目指したい。次回は11月にお祭りの一つの出し物として出店予定であり、そこで新たな住民との出会いに期待する。

以上

Radio PiXOL 第5回放送

10月20日(木)21:00-22:00
視聴者20名前後
YouTubeチャンネル登録者数は29名にすこし増えていました。
大阪大学未来共創センター「哲学の実験オープンラボ」は、実験的ネットラジオ放送局 Radio PiXOL(レィディオ・ピクソル)を開設しました。番組「テツガクシャの御用聞き」としてスタート。2022年度は<テツガクと私>編。

10月の放送のゲストは、社会人として大学院で哲学を学び、博士号も取得され、現在も社会人として働いてらっしゃる「お庭番」さんにご出演いただきました。

【お庭番さん】
この度は、貴重な機会をいただきまして、誠にありがとうございました。修了後、また日常の仕事にべったりの生活に戻っていたので、再び哲学の談義ができて、とても楽しいひと時でした。在野の社会人でも、哲学の勉強が始められることが、少しでも伝えられたのならば何よりです。今後とも宜しくお願いします。

【のじにぃ】
社会人となったのち大学院、デザインから哲学へと進まれた異色の経歴、興味を惹かれるお話ばかりでした。日本の庭園を主題としながら現象学の「志向性」という言葉を使って研究したところがすごい。現象学の可能性にもあらためて感じ入りました。またのご登場を心よりお待ちしております。

2022年度教育人間学・比較文明学合同合宿報告

文責:丸山由晴(社会学系・比較文明学)
実施日:10/7(金)-10/9(日)
参加者:13人前年度に続き本年度も教育人間学、比較文明学合同での研究合宿を実施しました。本年度は、京都・大原に宿泊、対面とオンラインを併用した、ハイブリットで行いました。
学部生から博士課程学生まで合計7名が発表し、分野を超えた活発な学術交流がなされました。また対面参加者は三千院を観光するなど、懇親を深めることができました。

美的近代研究プロジェクト第9回読書会報告

文責:安藤歴(共生学系・共生の人間学)
9月27日(火)19:00~
参加者7人 前回の読書会に引き続き、今回の研究会では、クリストフ・メンケ『力―美的人間学の根本概念』(2022)を読みました。本書は今年の7月に出版され、訳者のひとり吉田敬介さんにおこしいただき、メンケの議論の全体について議論をしました。

「フリードリンクNo.3」 報告書

報告者:ふうか

【当日の様子】

・日時:2022年10月2日(日)10:00~16:00

・場所:グローバルビレッジ津雲台 コミュニティラボ

・参加者:40人(+ドリンクは飲まずに興味を持ってくれていた人も数人)

・学生側の参加者:8人

 内訳:主催:「さぽちむ」(報告者が代表を務める学生チーム)

    協力:大阪大学コーヒー愛好会

・チップ:400円

*本活動においては、ボランタリーを主軸としながらも、継続を目指すためにチップという形で、活動資金を募っている。

 午前中は、事前に予約してくれていた留学生がほとんどを占めていた。留学生との会話の中では、地域の中のおすすめの場所(特に飲食店)についての関心が高いことや、ルームメイトや留学生同士の交流はあるが、日本人とのかかわりがないこと、そして関わりたいと思っていることなどのニーズを発見した。中には、日本語を上達させたいがために、できるだけ同郷同士で固まらないようにしている、というほど、日本語で話す機会を求めている留学生がいることも分かった。

 お昼から午後にかけては、申し込みをしていないにもかかわらず、飛び込みで参加してくれた方が多く来られた。留学生の他にも、これまでのフリードリンクにも参加してくださっていた親子連れや、新しい顔ぶれも見られた。また、今回は初めてシニアの方にも関心を寄せていただいた。

 イベント中には、これから「さぽちむ」に開催してほしいことや、今困っていることなどを聞くこともできた。

【感想・次回への意気込み】

 本イベントでは、同形式の前回のイベントでの反省点を踏まえ、参加者の人数を絞り、よりゆったりとコミュニケーションを楽しむことができた。限られた時間ではあるものの、尋ねてくれた人々と、大学生が、それぞれのペースで語り、グローバルビレッジ津雲台の住民のニーズを知ることができた。その中でも、特に印象に残ったのは、留学生の日本語を用いた日本人との交流意欲の高さと、寮以外の住民の留学生との交流意欲の高さだ。これらのニーズはマッチしているにも関わらず、未だ達成されていない課題となっている。この二つの架け橋を今後どのように築いていくのかが、私達の目標だ。

 さらに、私個人としては、何度も参加してくれている小さな子どもたちが、会うたびに少しずつ、しかし急激に成長を遂げていることに驚いた。学生プロジェクトとして実施した際にも記載したが、大学生は次世代を育てる直前の世代であるにもかかわらず、小さな子どもたちと関わる機会に乏しい。育児のイメージが付かないままに妊娠・出産を迎えることもそう少なくないと感じる。この場が一つ、大学生側にも人生設計を考えたり、人とのコミュニケーションを考える場になることを切に願う。

 次回は10/22に、子どもたち向けのプレゼンイベントを企画している。今後もグローバルビレッジ津雲台というコミュニティにとって「ちょうどいい」関わり方と、それぞれの住民にとって「ちょうどいい」コミュニケーションを紡いでいきたい。

以上。

「ラカンと現代社会」研究会 9月活動報告

文責:客本敦成(社会学系・比較文明学)
活動日:9月1、8、15、22、29日
9月の研究会では、ラカンのセミネール『精神分析の四基本概念』の第Ⅰ講~第Ⅱ講を読みました。
多様な解釈の可能性があるラカンの文章について、毎回様々な論点を確認しながら議論できたと思います。10月以降も継続して『四基本概念』を読んでいく予定です。