大阪大学
大阪大学大学院人間科学研究科 附属 未来共創センター
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第3回「ラカンと現代社会」研究会報告

文責:客本敦成(社会学系・比較文明学)

5月26日(木)
参加者4人
今回の研究会では、ブルース・フィンクの著書『「エクリ」を読む』の第2章前半部を読みました。フィンクによると、ラカンによるフロイトの第一局所論と第二局所論の読解は独創的なのですが、その意味するところがよく分からなかったので、参加者でゆっくり議論しました。
またメンバーの藤井康子さんに、アメリカの非ラカン派の精神分析家、ナンシー・マックウィリアムズについての報告をして頂きました。ラカン派であるフィンクと比較しながら議論しました。
次回も引き続き、『「エクリ」を読む』の第2章後半部を読み進めます。次回は6月2日15時10分から、対面とオンラインのハイブリッドで行います。

第2回「ラカンと現代社会」研究会報告

文責:客本敦成(社会学系・比較文明学)
5月19日(木)
参加者4人
今回の研究会では、ブルース・フィンクの著書『「エクリ」を読む』の第1章後半部を読みました。ラカンによる強迫症の症例の理解が難しく、色々な解釈を加えながら読み進めていきました。
また、メンバーの藤井康子さんに「分析家の「謎めいた欲望/enigmatic desire」(あるいは分析家の欲望)が精神分析において果たす役割について」という報告をして頂きました。こちらも<他者>についての重要な論点を扱っており、議論が様々になされました。
次回も引き続き、『「エクリ」を読む』の第2章前半部を読み進めます。次回は5月26日15時10分から、対面とオンラインのハイブリッドで行います。

ネットラジオ放送、始めました。Radio PiXOL 第0回パイロット放送。

大阪大学未来共創センター「哲学の実験オープンラボ」は、実験的ネットラジオ放送局 Radio PiXOL(レィディオ・ピクソル)を開設します。番組「テツガクシャの御用聞き」としてスタート。2022年度は<テツガクと私>編。5/12にパイロット放送を行いました。
【第0回パイロット放送内容】
●Radio PiXOLでこれからやりたいこと
その人と哲学とのかかわり、哲学にどんな興味を持っているか、哲学に期待すること、などをテーマにしていく。哲学を学びたい中高生や社会人の参考になれば。2021年度<テツガクと私>編では、哲学を実際にやっている人をゲストに「どうしてテツガクをやることになったのか、テツガクをやってどんな人生になったか?」などを対話してみる。
●メインキャストとファシリテーターの自己紹介
メインキャスト「野尻センセイ」=専門はドイツ近代哲学(ヘーゲル、観念論)。最近は社会理論・精神分析・表象文化論に手を広げている。サブカルチャーを超真面目に論じたり、発達障害も哲学的に扱う。
ファシリテーター「ともちゃん」=専門は経営学。大学院の「社会理論特講」授業でセンセイと知り合う。元エンジニアで現在は経営デザインの領域で対話に関する研究を行う。修士1年時より「哲学対話」の実践を続けている。
●高校生にも聞いてもらいたい
日本の高校までの教育では「哲学」はないので、高校生にとって「大学」や「哲学」はよく分からないものとなっている。それが分かるようにしたい。
●一般人にとって哲学は何かむずかしい話?
そもそも哲学は「対話」だった。ソクラテスの対話をプラトンが書き残したおかげで残ったけど、書物になってしまった。書物を読むかたちでの哲学の訓練も大事。対話を通して生きていくなかでの経験と哲学の書物の中身を結びつけることもできる。それが哲学研究室で起こっていること。
●野尻センセイのあだ名決め
哲学対話のルールは、あだ名で呼び合うこと。野尻センセイのあだ名は「のじにい」に決定。次回は、6月9日(木)21:00〜。
お見逃しなく!
放送についての最新情報はRadio PiXOL Twitterで。
https://twitter.com/radiopixol

美的近代研究プロジェクト 第六回読書会報告

文責:安藤歴(共生学系・共生の人間学)

5月18日(水)

参加者8人

今回の研究会では、ハンナ・アーレント『カント政治哲学講義』の前半部、第7講義までを読みました。アーレントのカント読解のユニークさと面白さが感じ取られ、議論が盛り上がりました。

次回はハンナ・アーレント『カント政治哲学講義』の後半部、第8講義以降を検討します。次回は6月29日19時半(予定)からオンライン上にて行います。