大阪大学
大阪大学大学院人間科学研究科 附属 未来共創センター
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美的近代研究プロジェクト第13回読書会報告

文責:安藤歴(共生学系・共生の人間学)

3月1日(水)19:00~
参加者8人

今回の研究会では、ジークフリート・クラカウアー『カリガリからヒトラーへ—ドイツ映画1918-1933における集団心理の構造分析』(1947: 1970)に所収されている補遺「プロパガンダとナチの戦争映画」を読みました。クラカウアーは、ベンヤミンやアドルノらフランクフルト学派とも関係深く、これまでアドルノ・ホルクハイマーを読んできた延長線上で扱いました。ナチのプロパガンダ映画における手法の分析から、「リアル」をめぐるクラカウアーの態度まで、盛んな議論がなされました。
次回は、3月16日19:00から、東京大学の竹峰義和教授をお呼びして、「ジークフリート・クラカウアーの美学と政治をめぐって」という講演をしていただきます。