第32回ジジェク研究会
日時:2026年4月25日(土) 13:30〜16:30
場所:Zoom(オンライン)
参加人数:15名1. 研究会についての提案(+意見交換) [【提案者|高橋若木】
2. 研究発表「移民とケア——日本に暮らす外国人との共生(Migration and Care: Coexistence with Foreign Residents in Japan)」【発表者|吉田尚史】今回のジジェク研究会では、研究会についての提案および、研究発表をおこなった。
まず研究会についての提案にかんしては、高橋若木氏より、今年度の活動予定も踏まえながら、研究会の具体的な活動について、全体に向けた提案がなされた。
次に研究発表にかんしては、吉田尚史氏より、ジジェクの多文化主義批判を手掛かりとした、移民との共生についての発表がなされた。
ジジェクは移民との共生をめぐる政治的・諸問題諸問題にかんして「多文化主義」という概念の限界を指摘し、特異な「普遍」としての闘争の必要を主張している。吉田氏は社会全体の変革が必要であるというジジェクの問題意識を共有しつつも、「闘争」が持続的な共生に繋がるのかという疑問を示す。そこでジャン・ウリの「コレクティフ」概念およびジョアン・トロントの「ケア」概念を導入することで、「闘争」とは別の仕方で共生や変革を目指すことを提案した。
質疑応答では「ケア」や「コレクティフ」と「闘争」の関係について、ウリとの関係も参照されたうえで、より踏み込んだ議論がなされた。研究会での詳細な議論については、添付画像を参照のこと。※科学研究費基盤B(23H00573)「スラヴォイ・ジジェク思想基盤の解明:ヘーゲル、ラカン解釈を中心に」
研究代表者・野尻英一文責|客本敦成(比較文明学)
