TOP > Activity Report > 第14回ジジェク研究会 2024/12/11 LAB公認プロジェクトその他LAB公認プロジェクト 第14回ジジェク研究会 日時:2024年8月16日(金) 13:30〜17:15場所:zoomミーティング参加人数:17名プログラム1.データベース・ミーティング:Less Than Nothing, Chap.8: Lacan as a Reader of Hegelより冒頭およびThe Cunning of Reason節(¶1-4/pp.507-511)2.ジジェク研究会:原和之「ラカンの想定論理、あるいは何においてジジェクのラカン主義を認めるか」 概要報告データベース・ミーティングでは先月と同じ範囲を改めて取り組んだ。主なコメントについては添付資料を参照のこと。IJZSに向けての研究発表では、原和之氏(東京大学)から発表がなされた。ジジェクはラカン主義の立場からヘーゲルを読解していると言われる。その際にジジェクが依拠するのがドイツのヘーゲル研究者ディーター・ヘンリッヒ、そしてヘンリッヒが強調するヘーゲルの「反省論理」である。原氏は『もっとも崇高なヒステリー者』、『イデオロギーの崇高な対象』の初期ジジェクを軸に据え、ジジェクが依拠する「反省論理」と1950年代ラカンにみられる「想像的ファルスの全体」を想定する「想定論理」との照応を探り、その点にラカン主義者としてのジジェクを見定める。ジジェクを介しつつ、原氏なりにヘーゲルとラカン、哲学と精神分析の照応を図る発表であった。 議論や実施内容の詳細は添付資料を参照のこと。 文責:丸山由晴(比較文明学)