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大阪大学大学院人間科学研究科 附属 未来共創センター
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マルクス主義的社会理論研究会 9/10月活動報告

丸山由晴(社会学系・比較文明学M2)

活動日:9/5, 9/12, 9/19, 9/26, 10/12, 10/19/ 10/26
8月から引き続き、マルクス『資本論』第1巻に取り組み、第12章「分業とマニュファ
クチュア」第3節から第13章「機械と大工業」第5節まで読みました。
「労働日」章と並んで、「大工業」章は、具体的な労働状況の記述が多く、「経済理論家
マルクス」、「経済原論としての『資本論』」に還元しきれないようにも思われました。
とはいえ理論的な面として、技術とその普及によって、技術進歩があっても古典派が考え
たように労働時間は短縮しないこと、また機械を代表とする 技術 が資本主義においては〈〉
導入コストの問題から十分に展開されないこと、共産主義においては 技術 が更に展開さ〈〉
れること、それに対してデヴィッド・ハーヴェイが指摘するように現存の 技術 には資本〈〉
主義的諸関係が内在している可能性があり共産主義社会ではいかなる 技術 が可能なのか〈〉
ということ、などクリティカルな論点があったと思われます。
11月は休会しましたが、12月から再開予定です