『創発と物理』研究会
日時: 2026年2月16日月曜日
場所: 大阪大学人間科学東館E106
2月16日月曜日大阪大学にて、森田紘平氏による『創発と物理』(森田紘平, 2024)の内容と最近の研究にかんする講演と、参加者全員によるそれらにかんする討議を行った。前半の講演においては、森田紘平氏による自身の著書の整理に加え、生物学におけるメカニズムモデルと数学的モデルの検討や、普遍性と複雑性の概念整理を行った。後半の討論においては、高校生から大学院生、物理学専攻から哲学専攻まで、非常に多様な背景を持つ方々が参加し、学際的な対話の場となった。
本研究会を通して、次のようなことが達成された。第一に、認識論を存在論に先行させるというアイデアとフランス科学認識論やカント的な認識論との整合性を吟味することができた。第二に、科学哲学におけるマルチスケールモデリング論を実際の物性物理学で行われているマルチスケールモデリングを事例に検討することができた。第三に、『創発と物理』において提示されている創発の定義が、規範的なものではなく記述的なものであることが明らかになった。
文責: 上岡壮真
