〈新しい資本主義〉の彼方へ〜ポストン『時間・労働・支配』増刷記念シンポジウム
1/10(月)「〈新しい資本主義〉の彼方へ〜ポストン『時間・労働・支配』増刷記念シンポジウム」をZoomウェビナーにて開催いたしました。哲学の実験オープンラボ主催、筑摩書房協賛でした。事前の参加申込者は104名と盛況でした。当日の参加者は50名ほど、これは直前のリマインド等の工夫が必要だったかも知れません。
パネリストは、梅森直之(早稲田大学)、栗原康(東北芸術工科大学)、白井聡(京都精華大学)、野尻英一(大阪大学)、司会は松坂裕晃(大阪経済大学)。ポストン理論の経済理論としての評価、日本の失われた30年、ナショナリズムとアナーキズムなど、議論が活発に行われました。
また急きょ、米国ウィスコンシン大学よりヴィレン・ムーティ教授(ポストンの弟子の一人)に登場いただき、モイシェ・ポストンの抽象的時間の支配論とハリー・ハルトゥーニアン(『近代による超克』)の多様な時間性論の比較について、重厚なコメントがありました。
フロアからは若い世代からの質問も出て、良いやり取りができました。こうしたウェビナーのオープンイベントの開催は、野尻としては初めてでした。コツが掴めましたので、今後はもっとうまくいきそうです。