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大阪大学大学院人間科学研究科 附属 未来共創センター
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ミヒャエル・ヴェルムケ教授(フリードリヒ・シラー大学イェーナ)特別講演「ポスト移民社会における宗教教育」

日時:2026年10月7日(水) 16:40〜18:40
場所:大阪大学CiDER 1F 105
参加人数:17名
文責:葛西李成(比較文明学)

2026年10月7日、ドイツより来日されたミヒャエル・ヴェルムケ教授(フリードリヒ・シラー大学イェーナ)の特別講演「ポスト移民社会における宗教教育(Religious Education in a Post-Migrant Society)」が開催された。本講演においてヴェルムケ教授は、ポスト移民社会における共生を、単に移民を既存の多数派へ適応させるという課題としてでなく、多様性を前提とした社会全体の共同発展のプロセスとして捉え直すことを提起した。その中で宗教教育は一般教育および民主主義教育の一環として位置づけられ、信仰の有無に関わらずすべての子どもが自他の価値観を省察し宗教的多元性への対応力を養うことを目指すものであるとされる。また世俗国家において、宗教教育は宗教的思考と世俗的思考の相互理解や対話を助け、多様な背景を持つ市民が公的な民主的議論に参加する基盤を創出する。宗教教育は、価値観の違いを可視化して継続的な対話へ導くことで、多元的な社会における民主的共生を実現するための条件となるのである。
質疑応答では、宗教教育の基盤となる学校制度、文化相対主義との距離と対話の重要性、排外主義に宗教教育がいかに応答しうるかなど、多様な議題が議論された。加えて、日本とドイツそれぞれに固有の宗教的問題(日本における新宗教と「宗教二世」、ドイツにおけるカトリックとプロテスタントなど)についても話題提供がなされた。

*JSPS特別研究員奨励費(サショ・ドリンシェク)「「和解」の普遍的概念の探求:哲学的・精神分析的アプローチ」